富士宮市の防災倉庫はガラガラ

これなんら

2010年08月26日 11:11

今年は地域の係りをしているので、色々な仕事があって忙しいです。

●先日は、星陵高校にある富士宮市の防災倉庫を見せてもらいに行きました。
私たちの地域では大規模災害時には星陵高校に避難する事になっているからです。

この星陵高校には、
 貫戸区、
 星山1区、
 高原区、
 高原1区、
 高原2区、
 山本区
   の6区の市民が避難して来ることになっています。

だから、私は防災倉庫がいくつかあるのだろうと想像していたのですが、
下の小さめの倉庫が一つあるだけです。



しかも、中はガラガラ

・下の写真右の赤い機械は発電機です。発電機は1つだけです。
・懐中電灯は2つだけ。
・棚の中に入っているダンボール函には五目御飯
・当然、お湯を沸かさなければなりませんが、ガスはありません。
・薪でたく釜があるのですが、木はありません。
・水の備蓄もありません。
・真ん中にホースがまいてある機械は水を浄化させるものです。
・この機械の能力の確認や点検は市の職員ではやっておらず、
 業者に頼んでいるということです。

 つまり、実際に使ったことがある人は ・・・

・左に高くつんである白い半透明な函には毛布が入っています。
・運動会で使う様なテントは2張り
・バールやハンマーが数個
・バケツ1つ

概ねこの様なものしかありませんでした。




完全にないものがあります。

バンソコウや包帯、消毒液 等の薬関係や担架です。
ここには多くの被災者が集まると言うのに ・・・

それに防火関係の機械や器具もありません。

町内の防災倉庫にはエンジンポンプがあると思いますが、
ここにはバケツリレーするバケツさえも1つしかありません。

●星陵高校は富士宮市が指定している避難地です。
ここには防災無線が設置されています。
救援を頼みたい時はここの無線機を使って、
レスキューや市役所、災害本部に連絡する事ができる筈です。

ところが、その防災無線は実質的に使える状況ではありませんでした。

この防災無線はあたかも星陵高校の設備の一つであるが如くの扱いになっているのです。
この防災無線が設置されている部屋にはセキュリティがかかっており、
市民が自力で入るのが困難です。

しかも、この防災無線の前には星陵高校の資料が行く手を阻みます。

私:「 消防法 なんかで問題にならないのかなぁ ・・・ 」

下の写真の黒い装置が防災無線です。ホコリをかぶっていました。





私は受話器を持ち上げようとしたのですが、持ち上がりません。
どうやって使えば良いのでしょうか?
市役所に連絡するには、何番を押したらいいのでしょうか?

使用方法の説明書はありませんでした。

私:「 この無線の点検は誰がやっていますか? 」

市の生活防災課の職員の回答は、「 星陵高校にやってもらっています。 」

私:「 どうしてあなたたち市の職員がやらないの? 」

これではこの防災無線は市の設備とは言えない状況です。


●富士宮市には、行政の仕事振りを評価する仕組みがあります。
この防災に関する21年度の評価をインターネットで確認することができます。

  → 平成21年度施策評価シート

生活防災課の評価をみると驚きです。どれも目標達成度が高いと評価されています。


・・・

なんともコメントできません。 o(`ω´*)o


関連記事